今日時々あした

アメブロからおひっこししてきました。

子どもの心をそだてる声のかけかた

 

台風だよー!!!

コロッケを買うんだあぁぁ!!!

 

 

さて今日は子どもの心を育てる声かけについて書こうと思います。

 (コロッケからの転換いきなりか)

 

 

私はこれまで仕事で所謂「問題行動」を起こす

様々なお子さんと会ってきました。

 

「問題行動」と便宜上言いますが、

その行動の背景には子どもの

「困った、苦しい、どうしよう」という

心の困り感があるなと感じています。

 

友達にいじわるをしてしまう、

逆に我慢しすぎてしてまう、

自分を傷つけてしまう・・・

 

そうした問題行動の背景には

発達や環境などさまざまな要因があるのですが、

【自分の気持ちを自覚して、うまく表現することができない】

という特徴の子が多いと感じます。

 

気持ちをうまく扱えないとどうして問題行動になるんでしょうか。

ちょっと小難しい話になるかもしれませんが、

ぜひ知っておいてほしいと思います。

 

 

気持ちというのはエネルギーです。

(いや、スピリチュアルとちがうで。)

 

例えば、腹が立っていると胸がムカムカしたり、

体がカッカしたりします。

怖いときは背中がスーッとしたり、

悲しいときは胸が締め付けられて涙が出たりします。

 逆に、楽しいときは足取りが軽くなり、

幸せだと自然と口元が緩みます。

こんなふうに、感情はからだのなかをエネルギーとして駆け巡ります。

 

 

嬉しい、楽しいときは、私たちは自然にその気持ちを表現したり、

じんわりと噛み締めたりすることができますが、

怒りや不安、悲しみなどのマイナスの感情は、

日本人はとくに、我慢しなさいと教えられてきたこともあり、

うまく表現できずに押さえ込んでしまうことが多くあります。

 

 

押さえ込まれてしまうと、

もやもやとしたエネルギーだけが体のなかに残ります。

謎の気持ち悪いエネルギーがあるととっても不安な気持ちになります。

 

 

大人であれば、

【ああ、いまストレス貯まっているなぁ】

と気づくことができますが

小さな子どもはなかなかそれに気づくことができません。

 

 

特に小学校低学年ぐらいまでの子供は

感情がまだまだ未発達―感情に関する語彙が少ない―ため、

いや~な気持ちが溜まってきても

「今怒ってるの!」「悲しい」「不安だ」

と伝えるのが難しい場面が少なくありません。

 

 

特に言葉をまだ話せない赤ちゃんは、

不安や不快感を泣いて知らせることしかできません。

 

 

怒り、悲しみ、不安、孤独などの不快な感情が

表出されずに、体の中にためこまれていると・・・

体がとっても気持ち悪くなります。

それがどんどん我慢されたままでいると、

心は危険信号を察知して、

心を麻痺させ、何も感じないようにさせてしまいます。

そうすると、どんどんどんどん、感情について知覚することができなくなり、

無意識の中に溜め込まれた不快なエネルギーは

何かのきっかけで暴発したりします。

(それが、思春期になって摂食障害不登校自傷他害といった

行動として現れることともあります。)

 

 

 

是非、お子さんが小さい頃から、

ワーンと泣いていたら

【不安なんだね】【悔しいよね】

【腹が立ったよね】【悲しいね】

と、子どもがいま感じているだろう感情を代弁し、

今あなたはこういう気持ちだよ、ということを教えてあげてほしいと思います。

 

 

子育てで忙しくいらいらすることもあると思いますが、

一言目に「我慢しなさい!」というのではなく、

「悲しかったね」「悔しかったね」という気持ちを

十分に受け止めてあげてから

「次は、こうしようね」という対策や、

我慢する方法を教えてあげてほしいと思います。 

 

 

こうした声かけを行っていくことで、

子どもは【気持ちをわかってもらえてる】

と安心することができますし、

自分の感情に前をつけることができます。

名前がつくと、

【今、怒ってるの!いやなの!しんどいの!】

と言葉で気持ちを表現することができるようになります。

 気持ちを表現できるようになると、

次は他者に助けを請うことができるようになります。

 

 

感情を育てることは地道な作業なので

なかなか大変なことかもしれませんが、

これができるようになると、辛いことがあっても

何とか乗り越えていく力をつけてあげることができます。

 

もしこの内容に関心をもってくださったら

是非こちらの本も読んでみてくださいね~

 

 

ちゃんと泣ける子に育てよう 親には子どもの感情を育てる義務がある